当園のジャボチカバの表示方法について
動植物その他菌類原生動物等に至るまでの全ての生物に適用される種の統一概念が確立していない現在において、植物の分類における一般的概念として、当園としては次のように考えております。
階級は、種(speacies,sp.)>亜種(subspeacies,ssp.)>変種(variety,var.)>品種(forma,f.)>栽培品種の名前。
夫々の定義では、種とは生殖的に隔離されているものですが、この段階の内容を私は理解することができませんでした。亜種は、種集団の一部が地域的分断隔離によりボトルネック的進化を遂げたものであり、通常、種との交雑は生じないが遺伝的には可能。変種とは、種集団の中での変異を生じさせたもので、遺伝的にその変異は継承される。品種は、その変異がそれほど大きくはないが明確に区別できるものと定義されています。
参考
日本植物生理学会
それでは、実際の品種に当てはめてみましょう。
ジャボチカバの学名は、Myrciaria caulifloraです。これ以外の表示は総て前述の下位階層名となります。
ジャボチカバの原産地は、カリブ海からアルゼンチンまで中南米の東海岸を中心に地理的に大変広範囲に及びます。(ニューギニアにもジャボチカバ瓜二つのフトモモ科の植物が存在するが、それとジャボチカバとの関連はわからない。)
随って、前述の分類基準で言えば、sspが成立することは十分可能と思われますが、Brの文献を見ても明確にssp.と表示するものは少なく、殆どがvar.の扱いです。
代表的なsabaraについて述べましょう。
M.cauliflora,var.sabaraと表記される場合が多いようです。
(名称の後に、BergとかMattosとかが付いている場合がありますが、これ等は発表した人名です。)
当園は、TWで商品名称としてvar.相当の呼称をされているものを、其の儘ポルトガル語変換して表示致します。
大葉小葉の名称は分類学上は非常に不適切と考えてますが、在野で議論が行われることもジャボチカバに関心を持っていただける契機になると考えています。
但し、一部の業者が、f." "(品種・商品名)を過大に吹聴し、価格を煽るのには反対致します。

